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浜高 一仁; 星 勝也
no journal, ,
中性子線量計の校正方法を定めたJIS Z 4521では、人体胸部を模擬したファントム(300mm300mm150mm)に線量計を設置して校正するよう定めている。現在、核燃料サイクル工学研究所において使用している電子式中性子線量計は、JISの方法に準じて年一回校正を行っている。しかしながら、一度に最大で10台の線量計しか照射できず、大量に校正することは困難である。また、現状の照射時間(1.5h/回)で得られる計数では、統計精度が十分とはいえない。本研究は、上記課題を解決すべく、軽量かつ一度に大量の線量計を短時間に校正することができる装置の開発を目指す。今回は、できる限り軽量な装置とするため、最適な後方散乱体(ファントム)の厚さ及び材質を検討した。検討は、モンテカルロ法を用いた中性子輸送計算シミュレーション及び核燃料サイクル工学研究所計測機器校正施設の中性子校正場において中性子照射試験を実施した。今回の検討結果では、計算値と実験値がおおよそ一致し、厚さ50mmのポリエチレンが最適と考えられる。今後は、得られた知見を基に、校正装置の設計・製作を行うとともに、実際に電子式中性子個人線量計の校正を行っていく予定である。